文明の歴史 history of civilization 2004 8 26
ギリシャが発祥の地であるヨーロッパ文明は、
アメリカを経て、日本へ伝わりました。
インドが発祥の地である仏教は、
中国を経て、日本へ伝わりました。
そして、東洋文明の源泉である中国から、
日本は、数多くの文化を吸収したのです。
漢字文化が、その象徴です。
西洋文明と東洋文明がたどり着いた終着駅が、日本だったのです。
そして、二つの文明が融合した「日本文明」が、今後、どうなるか。
これが、ひとつの文明実験なのです。
この文明実験は、鑑賞期間が短いかもしれない。
日本において急速に進む少子高齢化によって、
この文明は、桜のごとく、惜しまれつつ散っていくかもしれない。
世界中から集まった「知恵」が、また散っていく時が来るかもしれない。
しかし、桜は、どの花よりも、力強く咲く。
桜の美しさは力強く、その美しさで、大地に春が来たことを告げる。
西洋文明と東洋文明が作った大地に、春を知らせることになるか。
21世紀の春が、西洋文明も東洋文明も超える「新しい文明」となることを祈ります。
桜が咲く頃、いつまでも咲いていてほしいと、誰もが願う。
人は、その美しさを、より多くの人と共有したく、花見の席に集う。
されど、五分咲きで集う者もあれば、
幸いにして、満開で集う者、
散り始めてから集う者もある。
満開の席に集えなくて、落胆する者多し。
しかし、桜とは、そういうものである。
桜が散り始めるのを見るのも美しく、
散って、その花びらが、大地を桜色に染めるのも美しい。
旧約聖書 「エゼキエル書」
エゼキエルは、谷で、たくさんの人骨を見つけます。
そこで、エゼキエルは、神から言われたとおり、こんなことを言うのです。
「枯れた骨よ。
主の言葉を聞け。
主は、こう言われる。
見よ、私は、お前たちに魂を吹き込む。
すると、お前たちは生き返るだろう。」
エゼキエルが、こう言うと、不思議なことに、
カタカタと音を立てて、骨が集まってきて、
その骨の上に、筋肉がついてきて、さらに皮膚までできたのです。
そして、その肉体に、魂が吹き込まれると、
人間として甦ったのです。